【朝日新聞朝刊3・26 免震不足 拡大の疑い】
―東洋ゴム 新たに195棟―
マンションなどの建物に使う免震ゴムの性能偽装問題で、東洋ゴム工業は25日、これまで公表した以外の製品でも国の認定基準を満たしていない疑いがある、と発表した。
同社の免震ゴムは、公表した55棟以外に195棟で使われており、問題はさらに広がる可能性が出てきた。
東洋ゴムは195棟をすべて調べる。まず、公表した不適合品に似ている製品が使われた129棟から調査。
このうち51件のデータを解析したところ、免震性能の数値を操作した形跡があったという。
残りはデータの解析に手間取り、終えるまで2勝間程度かかる見通しだ。
【山陽新聞朝刊3・26 129棟 新たに疑い】
―東洋ゴム調査 同じ担当者関与―
東洋ゴム工業は25日、免震装置のゴムが国の性能基準を満たしていなかった問題で、公表済みの製品以外にも基準に適合していない性能不足の製品を出荷した可能性が生じたと発表した。
この製品を使用したマンションや病院など新たに129棟の調査を開始した。所在地などは明らかにしていない。
先に発覚したデータ改ざんに加わった担当者が、今回の製品でも不正をしていた疑いがあるという。
既に18都府県の55棟に性能不足の免震装置が使用されたことが判明しているが、被害がさらに拡大する恐れが出てきた。
国土交通省は同社に事実関係の調査と建物所有者への説明を急ぐよう指示した。
*下線は、こちら側で記載。