【経産省調査】
ガス漏れの恐れがある老朽化したガス管『経年管』を使用する小学校や公営団地などの公的施設が、全国で8339棟にのぼることが、経済産業省の初の調査でわかった。
国や自治体の財政難で交換が遅れ、特に兵庫、大阪、愛知の3府県で全体の約4割を占めた。
鋼に亜鉛めっきをした「白ガス管」や、めっきをしていない「黒ガス管」など、高度成長期に普及した古いガス管は「経年管」と呼ばれる。
大半は数十年で劣化が進み、ガス漏れにつながる恐れがあるため、経産省は、地震にも腐食にも強いポリエチレン管などへの交換を促している。
一部のガス管は1996年から新たな埋設も禁止されている。
ところが、経産省が昨年末に国や地方自治体の公的施設約43万棟の交換状況を初めて調べたところ、約2%にあたる8千棟余で経年管をいまも使っていた。
【「経年管」324万棟】
2011年の東日本大震災では、民間施設を含めて7千件超のガス管が破損し、その大半が経年管だったとされる。
経産省の集計では、経年管を使用する施設は、民間を含め、12年度末までに324万棟におよぶ。
経年管による事故も過去10年で100件を超える。
(岡管連から)
『経年管』については、築20年以上のマンションでは注意を要すると思われます。
その場合、第2回目以降の大規模修繕工事を行う際の検討課題になるでしょう。
なお、『経年管の更新』については、『補助金等』の対象になる場合があります。