ソフトちゃん:「太田国交省大臣に要望書を手渡した話は紹介されたが、ほかにどんなことをしているの?」ハードくん:「どんどん全国の意見を集約して、それぞれの大臣と直接会って話しているよ! 東京電力の値上げの問題からマンション特有の課題について話し合っているんだ! 以下に4月2日の茂木大臣と全管連の幹部が面会した様子を紹介しよう。」 全国マンション管理組合連合会(山本育三会長)は4月2日、茂木敏充経産相に会い、マンションの共用部の電気料金体系の不合理の是正、既存マンションに一括高圧受電を導入する際にマンション借室内の変電設備を、電力会社が管理組合などに適正な価格で払い下げてほしい、などの要望を申し入れた。 これに対し、茂木経産相は、(借室の変電設備は)譲渡について電力会社に指示してある。価格が問題だが適正な価格になるようルールつくりをしたいとして、と前向きな姿勢を示した。 マンションの開放廊下の電灯など共用部の電力料金について、専有部のような夜間の優遇措置がとられていないことの是正を要望書では求めているが、茂木大臣は(問題の所在は)分かっていると理解を示した。 また、昨年の電力料金の値上げ以来、民間の一括受電会社に委託、一括高圧受電を導入してマンションの電力料金の負担を5~10%軽減する管理組合が増えているが、その際、電力会社は借室(無償で電力会社が借りているマンション敷地内の施設)内の変電設備を払い下げないのが原則で、マンションによっては、2千万円前後の負担となっている。一括受電の普及を阻んでいる要因のひとつだが、茂木経産相が、譲渡の方向を打ち出したことで、管理組合の負担軽減、変電設備の再活用が図られることになる。譲渡について、東京電力は、撤去した変電設備は再利用している、払下げはできないと拒否していた。 また、茂木経産相は、ビルや工場、家庭と同様、マンションのエネルギー使用の最適化をはかるマンション向けMEMS(マンションエネルギーマネジメントシステム)の推進を図ってゆくと強調した。節電や省エネにつながるシステムだが、経産省は、このシステムの導入に、12年度補正予算に130億円の予算を要求している。 既存マンションについても、スマートメーターの導入、一括受電の導入などで電力使用の最適化を図るシステムの導入が計画されている。☆ ひとつでも多くのマンションが加盟し、自分たちのマンションの悩みを解決し、国や自治体へ働きかける力を結集しよう! 岡管連は岡山県内のマンション管理組合の連合会です。…