LEDのメリットとデメリット - NPO法人岡山県マンション管理組合連合会

LEDのメリットとデメリット

今、家電量販やホームセンターに行くと照明器具はほとんどLEDのみで展示されています。住宅や事業所もLEDに取り換えられてきました。また自動車のヘッドランプなどもLEDをオプションにして販売しています。

LEDのメリットとデメリットを簡単にあげると

LEDのデメリット

①イニシャルコストが高い
②ブルーライト問題が心配
③光の配光がせまい(蛍光灯や白熱電灯と比較して狭い範囲でしが光が広がらない)

LEDのメリット

①消費電力が低い(電気代が安い)
②ランプの寿命が長い(蛍光灯では6,000時間から12,000時間に対して40,000時間)
③虫が集まってこないのでクモが巣を張らない。

以上があげられます。しかし最近では評価がずいぶん違ってきています。
デメリットの①イニシャルコストが高いは、価格が随分下がってきたことで、実際に使用できる期間を定格寿命の長さで日割り計算すると、LEDがはるかにコスト的に安くなりました。
次に、②ブルーライト問題は照明での問題でなく、テレビやパソコン、スマホなどの直視する機器での問題とされています。
そして、③光の配光問題も電球や蛍光灯のガラス部分に当たるものを主にポリカーボネードなどの素材で光の拡散技術がすすみ、解消されてきています。
メリットのうち虫が寄ってこないという効果は、車のヘッドランプに採用した場合、夏場の夜の山などのドライブで、車のヘッドを虫だらけにしないなどの驚きの効果を生み出します。
多くの企業や商業施設でLED化が進んでいます。環境に対するPR効果もありますが、実際には節約のメリットが大きく彼らの動機づけになっていることが要因です。
マンションでも節約と虫やクモといった衛生面を含めLED化が望ましいといえます。

LEDの注意点

ただし注意しなければならないことが一つあります。メリットである耐久性の40,000時間ですが、電球や蛍光灯のように一定時間で切れるわけではありません。40,000時間経過後、設置時の照度から下がるとされています。明かりが完全に消えるわけではないのです。照度が低下しながら40,000時間以後も発光し続けます。そのため劣化に(暗くなっていること)に気づきにくいのです。

防犯対策にLED

他のメリットでは、防犯対策として人感センサー照明にLEDはもってこいの照明です。電球や蛍光灯は点灯と点滅の回数が多いほど寿命が短くなりますが、LEDは点灯点滅回数での寿命の減少はありません。
また、商店などでは一つの照明器具で、昼と夜とで明りの色を変えるなどしていますが、これはLEDならではできる特徴です。(調色)

図1

2013年6月12日 | カテゴリー 豆知識