大規模修繕工事は必要か/マン管通信6月号より - NPO法人岡山県マンション管理組合連合会

大規模修繕工事は必要か/マン管通信6月号より

―マンションの長命化と大規模修繕工事―

 

【物理的劣化と社会的劣化】

 マンションの老朽化には、年を経ることによって起きてくる建物を構成する各部の材料の劣化と各種設備の配管・機器の劣化があり、これらは『物理的劣化』といわれるものです。

 また、10年ひと昔と言われるように、社会的環境及び生活様式の変化に伴う人々の生活水準の向上によりマンションの建物・設備の機能が対応できなくなるもの、これらは『社会的劣化』ともいわれている。

 具体的内容を挙げると、『物理的劣化』には、外部の自然環境にさらされている外壁・屋根部材、また建物を構成している各種材料の『経年劣化』がある。

 設備関係の機器・配管も同様で、建物の材料を含めこれらには耐用の限界があり、一定の時期に『手入れや更生・更新』が必要となってくる。

 一方、『社会的劣化』では、経年による家族構成の変化や生活様式の変化による入居当初の設備等の『陳腐化』が問題となってくる。

 また、居住者の高齢者に対してのバリアフリー対策も必要となり、さらに、マンションの性能向上(耐久性・耐震性、防災・防犯等)、省エネ対策等も、今後の『マンションの長命化』を図るための重要な検討項目となる。

 

(岡管連より)

 岡管連が提唱している『二つの老い』の対策として、ハード、ソフトを含めた『マンションの再生化』にもつながってくる。

2014年7月09日 | カテゴリー 豆知識