悪質コンサル問題が続く原因
悪質コンサル問題の根っこにある問題は、自立できていない管理組合の依存体質と営業力の弱い工事業者の問題に行きつく。
営業力の弱い業者は、工事の依頼情報などを独自に収集する能力を持っていない。
そうした修繕工事の発注に関する情報を、専ら管理会社に依存している。
一方、管理会社は、大規模修繕などの情報を持っていることを武器に工事業者とつながり、利益を得る構造を作っている。
この構造にコンサルタントが絡んで、マンション修繕工事の一つの受発注構造を作り上げている。
現在、マンション大規模修繕工事は、このような管理会社・コンサル事務所・施工業者が一定の受注・発注構造を作り上げ、そこに管理組合がはめ込まれているのが実態である。
ここに実際に必要な工事費以外に様々なお金が動く、このようにして修繕工事の利器構造が出来上がっている。