大規模修繕工事費は妥当な金額?(1)/マン菅通信2021・3

管理組合の「3つの不安」の解消へ

 大規模修繕工事費のシミュレーションを作成するのにあたり、私が管理組合の理事を務めた際に感じた不安を改めて整理してみると、大きく3つに集約されました。

 1つ目は、大規模修繕工事の金額が妥当かどうか判断する材料がないことです。

 複数の施工会社から見積書を提示されても、管理組合は専門家ではないため、何を基準に比較検討すればいいのかよく分からないし、比較しようとしても比較対象が存在しないという状況にあります。

 2つ目は、修繕積立金が不足し、大規模修繕工事が予定通り行えなくなる不安です。

 資金不足になれば、大規模修繕工事を先延ばしするか、予算の範囲で修繕するかといった決断を迫られることになりますが、その対処方法が分かりません。

 3つ目は、将来的に修繕積立金がどこまで上昇するのかといった点です。

 長期修繕計画は長くても30年程度の期間について作成されるのが一般的で、そこから先のことは示されていません。

 この3つの不安は、私だけでなく、管理組合が抱える共通の不安だと思います。こうした不安の解消につながるツールとして作成されたのが、「マンションライフサイクルシミュレーション~長期修繕ナビ~」です。

2021年4月10日 | カテゴリー 大規模修繕