パートナーについて
平成28年3月にマンションの管理の適正化に関する指針が改正され、「工事の発注等については、利益相反等に注意して、適正に行われる必要がある」とされました。これを受け、工事の発注等の適正化に向けて、平成29年1月27日付けで、国土交通省より「設計コンサルタントを活用したマンション大規模修繕工事の発注等の相談窓口の周知について(通知)」が発出されました。(以下サイト、マン管センターのホームページより)
http://www.mlit.go.jp/common/001170196.pdf
この中で、発注者である管理組合の利益と相反する立場に立つ設計コンサルタントの存在が指摘されました。区分所有者が大切に積み立ててきた修繕積立金を使って行う大規模修繕を、管理組合が適切な情報を基に透明な形で施工会社の選定を進めていくために有効とされている「設計監理方式」で進めようとしているのに、それを悪用することは法律以前の問題で、許されることではありません。
これまで大規模修繕のパートナー選びについて書いてきましたが、管理組合が大規模修繕を主体的に行うことを大切にし、パートナーから建築や改修技術等の専門知識を中心にアドバイスを受け、工事後も継続的にお付き合いできる人と考えれば、迷うことは少なくなるはずです。
管理組合にとって大規模修繕は建物と暮らしを見つめるチャンスです。多少の煩わしさはありますが、みんなで少しずつ汗をかき、協力して大規模修繕を成功させれば達成感を味わえ、日常管理やコミュニケーションも良くなり、本当に住みやすい良いマンションになっていくと思います。