合意形成できる管理組合運営とコミュニティ(4)/マン菅通信2020・6

合意形成できる管理組合運営

1 理事会の運営を公正に行う

  理事長が反対意見を聞かない、ひとりで勝手に進める、反対意見が多数なのに強引に決める・・・そう

 いうトラブルが最近増えています。理事会で、意見が分かれたときに、どう理事会として取りまとめるか

 というルールの確認も必要です。理事長が強引に通そうとしたら、それを止める役も重要です。理事長が

 反対意見を無視して強引に決まったことにしようとしたら、「理事長、きちんと各理事の賛否を確認して

 ください。過半数の賛否がなければ決まったことにはなりませんよ。」というのは監事の仕事です。ある

 マンションでは、適時適切な監事の発言が、理事長の暴走を止める役割を果たしました。

2 理事会の情報を常にオープンにする

  理事会や修繕委員会への不信感は、情報を出さないことから生じていることが多いのです。今何を検討し

 ているかという情報は、常に分かりやすくスピード感を持って広報することが重要です。概要をA4の紙1

 枚程度にまとめためたもので構いません。これを実行している管理組合は、理事会に対する信頼が厚く、

 総会出席率も高いので、重要案件の合意形成が円滑にできています。

3 組合員が質問や意見を言いやすくする

  組合員には、総会以外でも質問や意見を言う機会が必要です。意見箱等に記名のある文章で意見をもら

 い。それに対して理事会が回答するという形が多いかと思います。しかし、文章となると書く方も構える

 ので、きつい書き方になりがちです。答える側も、どう回答するかを理事会の中で議論し、専門家に相談

 ・・・と言っていると、すぐ2~3ヶ月たってしまいます。その間、待っている方は不信感を募らせてし

 まいます。ですから、回答した途端、すぐ更なる質問状が出て、応酬がエスカレートするようなことに

 なってしまいます。

  合意形成がうまくできている管理組合の理事長に、住民は意見をどうやって理事会に伝えるのですか

 ・・・と聞くと、イベントの機会に言ってもらえばいいし、連絡をもらえばこちらから聞きに行きますよ

 ・・・と。できるだけ早く直接話を聞くことも心掛けているのが分かります。

(著)公益財団法人マンション管理センター 企画部参与 廣田 信子

2020年8月23日 | カテゴリー コミュニティ