マンション管理における課題について
築後40年を超えるマンションが、平成26年末現在で51万戸と推計されているところ、10年後には約3倍、20年後には約6倍となると予測されているなど、建築後相当の年数を経た高経年のマンションが急激に増大していくものと見込まれています。
このような高経年マンションにおいては、高齢化・空き家化・賃貸化を背景とした管理組合の担い手不足等の運営上の問題を抱える一方、経年による建物・設備の劣化等に対応するための大規模修繕や改修等の専門的知識や多額の資金の取扱いを要する課題に直面するという、二重の課題を抱えることになります。
標準管理規約の改正の概要
(以下、主な項目を列挙)
1 外部専門家を役員として選任できることとする場合の規定例の整備等
2 管理組合のガバナンスを強化(役員の業務執行の適正さの確保等)
3 駐車場の使用方法
4 専有部分等のリフォームの手続き
5 暴力団排除
6 災害等の緊急時における管理組合の意思決定・立入りのルール
7 コミュニティ条項等の再整理
8 議決権割合
9 管理費等の滞納に対する措置
10 マンションの管理状況などの情報開示
国土交通省住宅局市街地建築課マンション政策室
岡管連から
今後、我々岡管連が大きなテーマとして取り上げています『二つの老い』について、マンション住民が取り組んで行かなければならないことと感じています。
『二つの老い』として時間の経過とともに現れてくるものが、以下の『5大化現象』です。
・居住者の『高齢化』
・建物の『劣化』
・設備の『老朽化又は陳腐化』
・マンションの『賃貸化又は空き室化』
・人間関係の『希薄化』