高層マンションで宅配実験
♦千葉・幕張新都心
実験に取り組むのは千葉市、楽天、物流や通信などの企業約10社、ドローンの開発・製造を手がける「自立制御システム研究社」の官民共同の検討会。
まず11日、公園からマンション屋上に荷物を運ぶ試験飛行をする。その後は月1回のペースで検討を重ねる。
宅配の対象となる若葉住宅地区に建設するマンションには、各戸のベランダにドローンの離着陸スペースを作る予定だ。
若葉住宅地区(計画人口1万人)は19年入居開始の予定で、それに合わせて実用化をめざす。地域の薬局やドラッグストアから薬などを届ける計画も検討する。
市は、配達時間や人件費の削減効果の加え「子育て世代や高齢者などの利便性向上につながる」(市幕張新都心課)と期待する。
実証実験に携わる自立制御システム研究所社長の野波健蔵・千葉大特別教授(67)は「短時間で運べて、低コスト。実現すればライフスタイルが変わる」と話す。
(岡管連から)
マンションはある意味、閉ざされた空間であるため、居住者の高齢化が進むと、食料品や薬などの買い物で生活難民が隠れた問題としてあります。特に、10階以上の高層マンションで暮らしている方々にとっては、交通機関を含めた生活動線が長く、乗り換え等もあるため、高齢者の閉じこもりの傾向が顕著になってくると思われます。