4 空き家問題予防と解決のために
(2)空き家の存在を考慮した管理体制
空き家があることにより、管理組合運営や維持管理に悪影響が出ない体制を整備することも必要です。
空き家にする際の届け出制度に加え、不在所有者への対応の制度化です。
連絡にかかる手間等やその費用の徴収だけでなく、不在所有者が参加しやすい総会や理事会の運営とし
て、定期総会の定例の日時や場所の設定や、理事会へのスカイプ参加による情報共有、共同清掃に参加で
きない、排水管清掃に立ち会えない場合の業務委託など、不在であっても同じ権利と義務が執行できる体
制づくりが必要です。
(著)横浜市立大学国際総合科学部 教授 齋藤 広子