1級建築士「人命に関わる隠れた重大欠陥」
建物の構造設計を行う1級建築士の男性は「構造スリットは1か所入れ忘れただけで建物の強度が半分程度になる可能性もあり、柱が欠損するようなミスも絶対に避けなければならない。大地震の際には施工ミスによって柱が折れたりする可能性もあり、人命に関わる重大な問題だ」と話しています。
そのうえで「構造スリットは外からは見えないコンクリートの中にあり、ひび割れなどの不具合が起きて調査しないかぎり施工ミスが発覚しないケースが多いため、一般的にはまだ身近な危険として認識されていない隠れた重大欠陥と言える。かなりの数の施工ミスがまだ潜在化しているものとみられ、国は調査の方法などを整備していく必要がある」と指摘しています。