【経過分かるよう記録】
横浜市のマンションでは、固い地盤に杭が届いたかのようにデータが偽装されていた。
では、入居後に欠陥に気付く手立てはあるのか。
「毎日通る廊下などでいいので、共用部にも定期的に目を向けてみてください」と
1級建築士の大川さんは言う。
今回の問題も、棟の連結部分にある手すりにズレが生じているのを入居者が見つけたのが発端
と言われている。
住まいの様子が「おかしい」と感じたら、次にどうすればいいのだろう。
1級建築士の岩山さんは、「建物の状態は変化するので、不具合は経過が分かるように記録して
おくべきだ」と指摘する。
写真を撮り、ひび割れなどがある場合は測る。
【我が家のマンションは大丈夫?】
―こんな不具合は要注意―
1 床の傾き
・ビー玉やパチンコ玉を使い、床においてみて、そのころがり具合を見る。
・建物が沈んでいる可能性も・・・
2 ひび割れ
・柱や梁、壁などに斜めに入っているひびは特に注意。
・ひびの幅が2ミリ以上は、補修の検討を要する。
・鉄筋やコンクリートの施工不良もある。
3 雨漏り
・水がしみて内部の鉄筋が腐食すると、強度にも影響する。
・コンクリートの白華現象を見逃さない。
(注)下線部は、こちら側で記載。
【販売会社と交渉するには】
1 記録すべし
・不具合箇所の写真を撮り、メモを。
・交渉の過程も。
2 管理組合で共有
・個人でなく、管理組合で情報は共有。
・交渉も管理組合として。
3 専門家を味方に
・経験豊かな専門家に早めに相談を。
(岡管連から)
―自分のマンションを知ろう―
管理組合の自主点検として、年1回の『マンション探検隊ツアー』のイベントを企画する。
合わせて、イベント終了後は簡単な食事会などや、探検隊ツアーを通した話し合いなどで、和やかなマンションのコミュニティーを形成することも目的とする。
『マンション探検隊ツアー』で必要な7つ道具は、以下のものです。
① 巻尺(メジャー)
② クラックスケール
③ 懐中電灯
④ カメラ
⑤ メモ台
⑥ 雑巾、ハケ、ブラシ
⑦ 双眼鏡