~クローズアップ現代+(5・30)より~
白井さんは、新築時代から管理組合がなかったマンションにやってきた。
このマンションでは、修繕積立金を集めてこなかったので、3年前から水浸しだった。
マンションの建て替えを目指す白井さんは、建て替えに必要な住居者5分の4の同意を得ようとしていた。
登記簿を取り寄せると、部屋の所有者の住所が上海になっていたことに白井さんは気付く。
白井さんは不動産業者を通し、所有者に連絡を取ろうとしたが連絡が取れなかった。
建設ラッシュから10年以上が経ち、一斉に修繕時期を迎えるタワーマンションに至っては、修繕積立金が不足しているので、修繕工事ができなくなる恐れがあるという。
多くのマンションでは、入居当初の積立金が低く設定されているが、その後修繕するために段階増額積立方式でなければならない。値上げするにはその都度、所有者の合意が必要だが、東京都のマンションでは、理事会で反対されたので、値上げが一度もできていなかった。