【認 知 症 の 現 状】
マンション世帯主の年齢構成の70歳以上が占める率が2003年10.2%、2008年13.0%、2013年18.9%(国交省マンション総合調査から)右肩上がりに増えている。
《マンションに住む認知症のトラブル例》
・ 自分の部屋がわからない
・ 突然大声を出して叫ぶ
・ ゴミの分別ができない
・ 電話で管理員に買い物を頼む
・ 遠方にいる身内の連絡先がわかならい
・ 漏水・火災の発生など
・ モノが盗られたと騒ぐ
分譲マンションでは建物修繕だけでなく、居住者の高齢化や認知症が問題化してきている。
居住者の高齢化と建物の老朽化が進行しているこれが『二つの老い』問題となっている。
「マンション総合調査」によると世帯主の高齢化率は年々上がって、2013年度は60歳代以上の割合では全体の半数を超えた。前年に比べて1割ほど上昇、14年前に比べて約2倍になってきている。
分譲マンションは、『管理組合』を組織し大規模修繕工事や土地建物を維持管理するのが目的だったが、住民同士で高齢者の生活支援に力をそそぐ時代となってきた。
マンション暮らしは「近所付き合いの煩わしさがなくていい」と言う人もいるが、ある一定の年齢に達したら、ご近所に頼ることも必要だ。頼れるのはやはり、地域力なのかもしれません。
『独りは気楽でいい』と思われるのは若いうちだけ。日頃から自治会に積極的にかかわるなど、地域とつながる努力が必用な時期が来ていると言われている。
(注)下線は、こちら側で記載。
(岡管連から)
65歳以上のマンション住民の割合が過半数を超えたマンションを、『限界マンション』と言われています。
そのようなマンションは、役員のなり手の問題や、区分所有者の医療・福祉の問題などで、管理組合の運営上重大な支障をきたすことにもなりかねません。例えば、総会が成立しなくなったり、管理組合の意思決定ができなくなる恐れがあります。
今後、マンション特有の問題である『二つの老い』は、マンションにおける重大なテーマとなるでしょう。