国土交通省は、機械式立体駐車場の安全対策に関するガイドライン(指針)を初めてまとめた。
2007年度以降、子供を含む利用者が死傷する重大事故が、全国で26件も発生。製造者、設置者、管理者、利用者のそれぞれが取り組むポイントを定め、「業界任せ」からの脱却を進める。
(注1)利用者のポイントは、第1回に記載。
(注2)管理者(管理組合等)のポイントは、第2回に記載。
07年度以降の重大事故は死亡者10人、重傷16人。装置内に人がいる状態で作動した事故が約4割を占める。場所は、半数がマンションだった。
国土交通省は、そもそも実態がつかめておらず、都道府県などに6月末までの調査と報告を要請。大臣認定制度の導入や、すでにある施設への補助金支出などの対策と併せ、法制化を検討する考えだ。