県内初規制 生活環境の悪化懸念
住宅に有料で客を泊める「民泊」が6月から解禁されるのを控え、倉敷市は15日までに、岡山県内最大の観光地・市美観地区での営業を年間通じて禁止する方針を固めた。
民泊の規制に踏み切るのは同県内では初めて。16日開会の2月定例市議会に、規制を明文化した条例案を提出する。
倉敷市の条例案では、日本初の西洋近代美術館・大原美術館などを有し、国内外から観光客が訪れる美観地区全域で民泊を禁止する。規制は全期間としている。
規制理由について、市保健所生活衛生課は「美観地区は観光地であると同時に市民が居住しており、騒音など民泊による生活環境の悪化が懸念されるため」とする。ただ、市にはこれまでに地元住民から美観地区の宿泊施設に関する苦情などは寄せられていないという。
同様の条例を定められる岡山市は判断を明らかにしていない。
岡管連から
宿泊事業者の受付が3月15日から始まり、宿泊事業を営業できるのは6月15日からである。
現時点で岡山市が民泊の規制に対し態度を明らかにしていないが、3月15日から業者の受付が始まると、受付を受理された業者には、規制が適用されなくなる。
*下線は、こちら側で記載。