タワーマンションを考える(2)/マン菅通信2020・12

タワーマンションを適正に管理し、安心して暮らすために

 タワーマンションだから生じている問題というよりも、戸数が多いこと、立地特性から賃貸化の進行等の利用状態の特殊性から生じている課題があります。

 こうした特殊性を踏まえて、タワーマンションではより一層、次のことが必要となります。

 第1に入居後に運営方針の変更が難しいため、修繕積立金の設定など、適正な管理の初期設定を行うことです。

 第2に区分所有者の管理への関心を高めるため、マンション特性に合ったイベント等の実施です。

 第3に専門家を活用した支援体制の強化があります。

 第4位に地域との連携強化の視点から、地域の意向を踏まえた地域開放型共用スペースの整備とともに地域との共同運営体制を供給時から設定することです。

 東日本大震災時には首都圏のタワーマンションの5%で近隣からの避難がありました。マンションを核とした地域の防災力向上を目指すことも大切です。

(著)横浜市立大学大学院 都市社会文化研究科 教授 齋藤 広子

2021年1月09日 | カテゴリー 管理組合運営