管理組合が行う自主点検(2)/マン菅通信2020・8

マンション居住者だからこそ、気付くこと

 劣化、不具合の調査・診断のときには専門家の視点が重要ですが、日常の快適なマンションライフについては、そこで暮らしている人の感覚がとても重要です。

 専門家は、たいてい日中の何時間かの状況を見ているだけであり、目視にも作動点検にも限界があります。

 一方、住んでいる人は、実際に使用している人たちですので、雨の日の状況や夜の状況などを知っています。

 毎日の生活の中で「使いにくい」「歩きにくい」「滑りやすい」「壊れるおそれがある」「事故が起こる可能性がある」など、改善要望をお持ちになっているはずです。

 このような情報はとても大切ですので、ぜひ自主点検の時に確認し、改善へとつなげてください。

 場合によっては、改修など工事での対応ではなく、使用方法、管理方法を見直すことで改善できるものもあると思われます。

日常点検のタイミング

 点検のタイミングとしては、大規模修繕の計画時期や長期修繕計画の見直し時期はもちろんですが、1年に1回程度は役員が中心となって行ってはいかかでしょうか。

 例えば、新旧役員の交代の際に引き継ぎを兼ねて行うとか、修繕委員会、防災委員会などを立ち上げる際に、建物・設備の理解を深めるために実施することなどが考えられます。

 専門家を呼んでの学習会やマンション探検のようなイベントにして、楽しみながら行うこともよいでしょう。

 点検結果の状況を次年度の事業計画に反映させるのであれば、事業計画案を検討する時期に行うのも合理的です。

(著)坪内一級建築士事務所 坪内 真紀

2020年11月13日 | カテゴリー 管理組合運営