管理不全とならないための理事会運営を考える(1)/マン菅通信2019・2

マンションの現状と課題

1 「二つの老い」

  築後40年を超えるマンションは、平成29年末時点では72.9万戸ですが、10年後には約2.5倍

 の184.9万戸、20年後には約5倍の351.9万戸と急増する見込みです。

  一方、マンションの世帯主の高齢化は年々進み、平成25年度マンション総合調査では、世帯主年齢60

 歳以上の割合は50.0%で、平成20年調査時の39.4%から大きく増加しています。

  ちょうど2世帯に1世帯が60歳以上という高齢化に突入しています。

  このように、「建物の老朽化」と「居住者の高齢化」という「二つの老い」に直面しています。

2 役員のなり手不足

  人は年齢を重ねると、どうしても精神的にも肉体的にも行動力は衰えます。

  もちろん、元気な人も大勢いるでしょうが、加齢に伴い組合運営よりも自分の健康の方が心配になり、

 マンション管理に対する意識は薄れがちです。

  しかも、高齢化に伴い介護施設に入所したり相続が発生したりして、住戸を賃貸に回せば、住んで

 もいないマンションの運営にますます興味がなくなります。

  その結果、管理に無関心な区分所有者等が増加し、管理組合の役員のなり手が不足するようになります。

(著)湯川・佐原法律事務所 弁護士 佐原 專二

2019年3月03日 | カテゴリー 管理不全マンション