住民に迫る「管理崩壊」(2)/日経新聞11・5

 豊島区の繁華街にある築37年、世帯数9戸のマンションは管理が完全に崩壊。

 外壁には深いヒビが走り、基部だけ残った塀の周囲にはごみが散乱している。

 マンション管理士は「長年積み立てていたお金が消えていた」と、管理の支援に入った15年当時を振り返る。

 金を預かっていた不動産業者から返却された通帳の残高は130万円だった。各戸の積立金は月約1万円。修繕実績はほとんどなく、帳尻が合わない。

 もともと外国人の入居者が多く、現在の区分所有者は全員が台湾人。

 マンション管理士は管理不全のマンションを支援する国のモデル事業に応募。

 住民の責任者を決めて管理の再建にあたる。借り入れはせず、積立金を使って段階的に修繕を進める予定だ。

 物件で最後の日本人だった70代の女性は新築時に入居した。今後の修繕に不安を感じて退去を決め、2年前、部屋を台湾人所有者に買い取ってもらった。

 今は新しいマンションも必ず老いる。国土交通省の調査によると、老朽化対策について議論している管理組合は4割に届かないという。

 数十年後、気付いたときには管理不全になっていた・・・。危うさを内包する物件は多いかもしれない。

岡管連から

自分たちのマンションは、自分たちで守る』という心構えがないとうまくいかない。

管理組合の主体は、区分所有者自身である』・・・誰かがやってれる、してくれるものではない。

管理会社に任せていればよいものでもない。

管理組合ができない部分を管理会社へ管理を委託するのが原則である。

管理会社も営利企業である。

建物等の維持管理が悪くなれば、人が離れる。

人が離れれば、当然に荒廃してくる。

建物等の維持管理をよくするするのも、悪くするのも居住者自身である。

区分所有者自身がマンションへの管理に関心を持たなければ、助けることはできない。

最後に、管理は自分たちが作り上げるものです。

2018年12月17日 | カテゴリー 管理不全マンション