マンションの水害と高齢化シリーズ(3) - NPO法人岡山県マンション管理組合連合会

マンションの水害と高齢化シリーズ(3)

タワマン武蔵小杉を襲った泥水/朝日新聞10・19

川崎市中原区。

地下3階の電気系統の設備が浸水した武蔵小杉駅近くのタワーマンション(47階建て、643戸)は中層以下の停電や、全戸断水が続いた。エレベーターは止まったままだという。

住民の女性も近くの親戚宅に一時的に避難している。

「一番大変だったのはトイレ」と振り返った。

隣の川崎市高津区では、多摩川に流れ込めなくなった支流の水があふれるなどして浸水した。

市上下水道局によると、中原区では多摩川の水が下水管を通じて逆流し、地上に噴き出した可能性が高いという。

水路や下水の水が行き場を失って起こる内水氾濫だ。

東京大の古米弘明教授(都市工学)は、「市街地が河川の水位より低い場合、有効な対策をしておかないと逆流や内水氾濫が起こりうる」と指摘したうえで、「流域全体に及ぶような豪雨のリスクが今後高まる。

浸水被害が想定される市街地では、住宅の基礎部分のかさ上げやマンションの地下空間の耐水化など、街づくりのなかで被害を軽減する取り組みを進めるべきだ」と話す。

2019年12月11日 | カテゴリー 災害等への備え