耐震構造スリットの施工ミス(3)/NHKニュースより

「構造スリット」の仕組みと役割

「構造スリット」は、地震の揺れで建物が損傷するのを防ぐためマンションの屋台骨となる柱と壁、はりの間に数センチほどの隙間を入れる耐震構造です。

柱と壁などが密着していると、地震の揺れの衝撃が特定の柱に集中して建物が損傷するリスクが高まります。このため柱と壁、はりの間に隙間=スリットを設けることで揺れが吸収され柱にかかる衝撃が和らげられる仕組みで、隙間にはスリット材と呼ばれる緩衝材を入れ、クッションの役割を果たします。

構造スリットは平成7年の阪神・淡路大震災を教訓に、マンションなど鉄筋コンクリートの多くの建物で導入されましたが、専門家によりますと、8年前の東日本大震災で被害を受けたマンションを調べたところ、構造スリットに欠陥があるケースが複数見つかったということです。

施工ミスは、設計どおりに構造スリットが施工されず、実際には柱と壁が密着していたり、建設中に柱や壁にコンクリートを流し込む過程でスリット材がねじれたりするケースが多く、ねじれたスリット材が食い込んで柱の一部が欠損し、建物の安全性に重大な影響が出るケースも見つかっているということです。

構造スリットが設計どおりに施工されていない場合には建築基準法に抵触するおそれがあります。

2019年7月07日 | カテゴリー 欠陥マンション