【繰り返されるマンションでの子どもの転落事故】
2 転落事故が起きた状況の共通点は?
前回で取り上げました「この約2年半の間に起きたマンション等での子どもの転落事故」をまとめて
みますと、発生状況には共通点があることが分かります。
【転落事故の共通点】
① 足がかりになるものがあった
椅子やゴミ箱、ダンボールなど足場になるものによじ登って転落することが多い。
このほか、エアコンの室外機、荷物、三輪車などの遊具、積まれたゴミ袋など、さまざまなものが
足場になります。
体重の軽い子どもにとっては、植木鉢やラティス(木製の棚)といったガーデニング用品も足場に
なる可能性があります。
② 保護者の目の届かないときに起きている
事故発生時に保護者が子どもを残して外出していたケース、在宅時でも別の部屋にいて子どもの気配
に気付けなかったケースがあります。
兄や姉が一緒にいたとしても、幼い弟や妹の面倒をすべて見てもらうことは難しいです。
(岡管連から)
親のちょっとした不注意による事故が多いのも事実です。
特に今のマンションは、高層化していて、かつ、セキュリティが厳しいことや、またお互い同士無関心な所もあり、このような悲劇が繰り返されています。
マンションにこのような事故等が起きれば、中古マンションを売買をする際、重要事項として告知する必要があり、そのことによりマンションの資産価値が下がる恐れもあります。
もし、そのような事実を告げずに中古マンションを売買した場合には、相手側から損害賠償を訴えられる可能性もあります。