木造ビルで林業再生/山陽新聞朝刊1・4

【林野庁、新工法16年度解禁へ】

~国産材需要増狙う~

 林野庁は2016年度から、マンションなど4,5階建て木造ビルの普及に乗り出す。現在は施工例が少ないが、CLT工法(層ごとに板の繊維の向きが交差するよう重ねて接着する工法)と呼ばれる新たな建築技術を活用すれば、鉄筋コンクリート造りと同等の丈夫なビルを建てられるという。国産材の需要を増やし、林業再生につなげる狙いだ。

 現在はCLT工法での建築は原則として認められていないが、林野庁は解禁に向け、研究施設で強度や防火性能などをテストしている。福島県などに実験棟を建て、施工ノウハウも蓄積している。国土交通省と協力して建築基準を整え、16年度中に住宅メーカーや建設会社が建てられるようにする計画だ。

 普及への課題はコストだ。現在は木材パネルを生産できる国内工場が真庭市など3カ所にしかなく、1立方メートル当たりの単価は鉄筋コンクリートの約2倍の15万円。安い外国産木材との競争も予想されることから、量産態勢を整え、価格を下げる方針だ。

2015年1月23日 | カテゴリー マンション建設