言い値疑う目磨く(2)/毎日新聞2017・12・18

続マンション漂流(中)

 滋賀県のマンションは一昨年、卓球台を買うことになった。依頼した管理会社が示した見積書は約8万6000円。住民がスポーツ店で似た仕様のものを2万円台で見つけてくると、管理会社は約2万6000円の見積書を出し直した。最初の値段は何だったのか。担当者は「普段利用している業者に頼んだら、その金額でした」と答えたという。「癒着しているのでは」。不信感は今もぬぐえない。

 割高な見積額について、関西の管理会社に勤めた経験がある男性は「管理費だけではもうからない」と打ち明ける。インターホーンやLED照明。防犯カメラなど設備関係の交換工事は利益を上げる好機だったという。「私がいた会社では、そうして管理組合に金を使わせた社員が出世した」

 NPO法人近畿マンション管理者協会の会長は「業者が利益を考えるのは当然。自分の財産なのだから、住民自身が汗をかき、知恵を絞ることが大事だ。住民の側に立った提案ができる業者もいるので、善しあしを見極める目を磨いてほしい」と指摘する。

2018年1月13日 | カテゴリー 豆知識