マンション被災に虎の巻/朝日新聞

半年の行動 めくれば指南/熊本のNPO

 「マンション地震対応箱」と名付けられたキットは、A4サイズの透明な箱で、中に9枚の指示カードと、復旧段階で必要な手続きなどを記載した44枚の文書が入っている。マンションのロビーなど共用部に置くことを想定し、1枚目のカードは「地震時にこの箱を開けてください!」と箱越しに使用を呼びかける。

 3~8枚目は「防災倉庫のカギを開ける」など発生直後の対応項目。「防災倉庫」のカードには、ヘルメットやバールなどの用具の一覧表が載り、「二次災害防止」では「建物外周と内部を回り、落下や転落の危険性がある場所を立ち入り禁止テープを貼る」と指示する。

 壁や柱の壊れ方を過去の被災マンションの写真と比べて損傷具合を判断したり、糸に重りをつるして建物の傾きを測ったり、といった安全性を見極める方法も記載した。

 NPO法人「熊本県マンション管理組合連合会(熊菅連)が、福岡大の古賀一八教授(建築防災)の監修を受けてつくった。「建物がもつのか分からず、逃げるべきか判断できなかった」(熊菅連の堀邦夫会長)という経験から「指示された通りに動けばいい」キットを思いついた。

 建物の修繕や再建などの課題にも対応。発生一週間以内に住民や建物の被災状況を把握し、3か月以内に罹災証明の発行を受け、その後に工事の見積もりや住民同士での資金繰りの検討を行う、といった具合だ。

 地震保険の加入など備えも大事で、外から見えるカードの1枚目は連絡網や安否確認チェックシートなどの事前作成を求めている。

 堀会長は「マンションの復旧にはお金がかかるし、戸建てと違う苦労がある。対応箱を役立ててほしい」と話した。

岡管連から

『マンション地震対応箱』については、熊菅連の以下のサイトをご覧ください。

https://www.kumakanren.jp/マンション地震対応箱-meas/

 

2018年8月07日 | カテゴリー その他