建物状況調査について(その2)(2)/マン管通信2018・5

調査方法

 調査方法は、外壁、屋根、経路上の共用廊下等において、目視による調査が中心になります。

 目視調査以外にも、外壁がタイル仕上げの場合、タイルの浮きの有無を確認するために打診棒を使用して打診調査を実施することがあります。

 また、外壁の高所を確認するために双眼鏡を使用したり、調査時の状況を記録するためにカメラでの撮影も行います。

 マンションの建築確認申請が平成11年5月以前の場合、構造耐力上主要な部分の調査の一部としてコンクリート圧縮強度試験を実施します。

 この調査は、タイルなどの仕上げがないコンクリート素地面で、マンションの1階・2階の外壁において各1箇所での実施が基本です。1箇所につき9~12回程度の打撃をします。

 打撃したコンクリート素地面に微細な痕が残る可能性があるため、パイプスペース等の目立たない箇所で調査を実施します。

 建物の性能への影響はありません。

 調査の際にどうしてもコンクリート素地面が見つからない場合は、「コンクリート圧縮強度試験を実施できなかった」旨が報告書に記載されます。

 コンクリート壁面を打撃する当該調査を実施する場合は、打撃痕が残ること、打撃音が発生することを管理組合に事前に説明するよう、当協会では当協会登録の調査技術者に対して推奨しています。

調査時間・立会いの必要性

 一般的な調査時間は、1時間程度です。

 屋上の調査やコンクリート圧縮強度試験を実施した場合は、2~3時間程度になる場合もあります。

 管理組合の方は、必ずしも調査に立ち会う必要はありませんが、

 ・集合玄関のオートロックの開錠

 ・屋上に上がるハッチ等の開閉

 ・屋上に手すり等がない場合の立会い

等について、常勤している管理員の方などへの手配が発生することが考えられます。

(著)一般社団法人 住宅瑕疵担保責任保険協会 事務局次長 永谷 潤一

2018年7月07日 | カテゴリー 豆知識