マンション居住者の高齢化に伴う問題を考える(4)/マン管通信2017・12

高齢者の滞納への対処

 高齢の組合員が、本当にお金がなくなってしまい、年金だけでは管理費等を支払えない場合があります。

このときは、何度も足を運び、胸襟を開いてくれる理事などが実状を聞き出して、次のような打開策を一緒に考えることが良いでしょう。

①生活保護を受ける

②任意売却する。滞納したからと判決を取り、それに基づいて強制競売するよりも、任意売却の方が市場価格

 で売れるし、遥かに得であることを理解してもらうことが何よりも大切です。

③もっと安い賃貸アパートや親族の扶養者となり、今のマンションの部屋を貸し出す。

④リバースモーゲージ制度(注)の利用が可能であれば申し込んでみる。

⑤親族に一時立て替え払いをしてもらう。ただし、この場合またすぐに滞納が始まることも考えられます。

 こうした対処を取りながらも、是非、地域生活支援センターに相談するとか、自治体によっても名称が異な

りますが、高齢者の住宅相談(高齢者向け住居のセーフティネットの利用)に回って、よい解決法を見つける

べきです。

 また、お金は持っているが、本人が認知症・その他の障害によって滞納しているのであれば、地域包括支援センターに相談し、社会福祉協議会が行っている日常生活自立支援事業を利用するのが良いでしょう。

(注)リバースモーゲージ制度とは

   持ち家(自宅)を担保として銀行や自治体から融資を受けて、借りたお金は死亡時に自宅を売却する

  ことで一括返済する仕組み。

(著)横浜マリン法律事務所 弁護士 石川 惠美子

岡管連から

 岡山の分譲マンションの場合、リバースモーゲージ制度の適用はないと思われます。

2018年1月29日 | カテゴリー 管理組合の悩み