機械式駐車場から平置き駐車場への改修(1)/マン管通信2016・7

1 はじめに

   マンションの機械式駐車場は、限られた敷地を立体的に有効利用するために設けられる場合が多い

  ですが、平置き駐車場や、自走式の立体駐車場に比べて多額のメンテナンス費用がかかります。まし

  て屋外に設置されているものなどは劣化が進みやすいため、20年を待たずに交換しなければならな

  いケースでは莫大なコストがかかり、管理組合の予算が圧迫されます。

2 増える機械式駐車場廃止の要望

   最近では若者や高齢者の車離れなどもあり、駐車場の空き地が増える傾向にあります。空きスペース

  が多くなると機械式駐車場の維持・管理には費用がかかるため管理組合の予算を圧迫します。また、老

  朽化が進めばそれに対応した修繕費の増大を招きます。

   例えば、維持・管理、修繕にかかるものとして、定期点検(部品の消耗、給油状態、機器の作動の確

  認、排水ポンプ設備・消防設備の点検等)、損害保険、電気設備の保守点検、日常の保守点検での修理

  やパーツの交換、また、計画修繕等での大型部品の交換や、鉄部の塗装などがあります。

   利用者が減少し空きスペースが多いまま使用していけば、駐車場収入が減少するにもかかわらず維持

  ・管理、修繕に費用がかさんでいくだけです。そこで機械式駐車場を廃止し、維持管理費がほとんどか

  からない平置き駐車場に改修したいという要望が多くなってくるのは自然なことと思われます。なお、

  平置き駐車場には、維持・管理費がほとんどかからない、故障がないので修理の完了まで使用できない

  ことがない、車の出し入れの面倒さがなく大型の車も止めやすい等のメリットがあります。

                  (著)一般社団法人マンションリフォーム推進協議会 小林 直樹

2016年7月25日 | カテゴリー 管理組合の悩み