熊本地震の教訓から被災時の管理組合活動を考える/マン管通信2017・3

復旧活動スピードと管理組合の特徴

 熊本県マンション管理組合連合会では、今回の被災後に、会員、非会員の被災マンションがどのように復旧活動を行ってきたかを分析しました。その結果の傾向を、次に示します。

① 最も復旧スピードが速い管理組合の特徴

 ・自主的な管理を行い組合運営が活性化されている(自主管理など)。

 ・管理組合が管理に関する知識を豊富に有し、管理会社と対等な関係で管理を進めている。

 ・毎月理事会を開催している。

 ・日頃から住民とのコミュニケーションを活性化する仕組みを有している(情報発信、祭り、一斉清掃、

  その他コミュニティ活動)。

 ・毎年、防災訓練を実施している。

 ・マンション管理につき専門家のサポートを受けている。

② 最も復旧スピードが遅い管理組合の特徴

 ・管理会社に任せきりにしている。

 ・理事会はほとんど開催されていない。

 ・自分のマンションのことを把握できていない、管理運営について学習していない。

 ・理事は毎年交代し、理事会は知識も責任感も希薄である。

 ・管理組合からの情報発信が少ない。

 以上から、震災対応がうまくいっている管理組合の特徴は「日頃のコミュニティ活動が大切!」ということになります。そこで、管理組合のコミュニティのためには、次のポイントが大切であり、震災を経験した者としては中でもコミュニティが最も大切であると言えます。

(1)理事会活動の活性化

(2)住民のコミュニティの活性化

(3)マンション管理に関する専門家の活用

 熊本地震を経験したことから学び教訓を受けたことをまとめましたが、これからどこかで起こると予想される震災に対して、少しでも管理組合の方々のお役に立てることができたら幸いです。

                     (著)熊本県マンション管理組合連合会 副会長 稲田 雅嘉

2017年4月19日 | カテゴリー 耐震改修等