災害大国 あすへの備え(5)/朝日新聞9・22

【『逃げない』が原則】

―久田嘉章・工学院大学教授―

 

 大地震では火事が起きなければ、マンションからすぐ逃げる必要はない。多くのマンションでは、壁に亀裂が入っても、床が傾いたり、柱の中の鉄筋が曲がったりしなければ、倒壊するようなことはない。人が集まる都市部では自宅待機が原則だ。

 住民の無事を自分たちで把握することも忘れてはいけない。お年寄りや障害者とどう連絡をとるか。集合場所や連絡方法を事前に管理組合で確認しておく必要がある。

 災害時に必要なのは人と人とのつながり。入居者や地域住民の人間関係が基本となる。普段から祭りや防犯活動などに参加し、顔見知りになり、いろいろな知識や技術をもった住民がいることがわかれば、非常時に互いに頼れる

 マンションや地域の防災力を高めることは、マンションの資産価値を高めることにもつながる。

*『災害大国 あすへの備え』は、これをもってシリーズを終わります。

2014年10月13日 | カテゴリー 耐震改修等