自分たちで建物の維持管理を考えよう(2)/マン管通信2015・5

【点検と計画修繕への取組、長期修繕計画の作成等】

3 管理組合による自主点検

  専門家や管理会社に委託して行う法定点検や保守契約による点検以外に、管理組合が任意で実施する建物や設備の点検のことを、ここでは『自主点検』とします。

  マンションの管理主体はあくまでも管理組合です。

  専門的な判断までは必要ではなく、快適な生活を送るためには、自身が生活している建物や設備に関心を持ち、建物や設備に対する適正な維持管理が必要であることの認識を高めることが大切です。

  管理組合が行う自主点検では、新旧の理事会役員の交代時に建物全体を巡回してチェックをしたり、専門家から点検の仕方やポイントについての説明を受けながら、劣化事象などについての知識を深めたりします。

  自主点検の実施に際しては、管理組合のイベントとして企画して多くの組合員の参加を得るようにすれば、居住者間のコミュニケーションを図る有用な機会になると思われます。、

  なお、管理組合による自主点検により何らかの異常が見つかった場合には、応急処置や詳細な調査・診断の要否について意見交換し、必要に応じて専門家などに相談してアドバイスを受けることが望まれます。

4 計画修繕への取組

  建築材料や設備機器にはそれぞれに耐用年数がありますが、適切な時期にきちんとした手入れをすることで長持ちさせることができます。

  その逆に、適切な時期での手入れを怠ると、劣化を早めてしまい思わぬ事故や不具合の発生を招いてしまいます。

  建物や設備機器などの耐用年数を考慮し、一定の時期(周期)に計画的に修繕していくことを『計画修繕』といいますが、事故や不具合の発生を未然に防止し、安全で快適な住環境を維持するためにも、計画的な修繕に取り組む必要があるといえます。

                      (著)日本建築家協会メンテナンス部会員 奥津 健一

                      (注)下線は、こちら側で記載

(岡管連から)

 自主点検を管理組合のイベントとして行う場合、『マンション探検隊』として住民の公募を募り、楽しく参加できるように工夫することも必要です。

 マンション探検隊の後は、皆さんで簡単な食事会も合わせて行えば、有意義なものとなるでしょう。

 『自主点検の継続』が、計画修繕のベースにもつながるのと、引いては『建物(劣化)診断』の必要性にもつながるものと考えています。