2つの「老い」と戦う/マン管通信2015・12

築41年のマンションの未来像を見据えて

1 はじめに

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2 1つ目の「老い」・・・マンションの老朽化

 築30年を数えるころから、様々な部分に老朽化の病状が現れるようになりました。

 25年前、給排水管交換工事が必要となった時に少なからぬ金額を臨時徴収した苦い経験に懲りて、現在は修繕積立金を全戸平均12,000円ほど徴収していて、大規模修繕工事を2度できる位の残高となりました。

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3 2つ目の「老い」・・・居住者の高齢化

 マンションが古くなるに連れて、居住者も年を重ねてきました。

 65歳以上の高齢者が居住する住戸は、全戸の半数以上となっています。

 1人暮らし、夫婦、家族と生活の形は様々ですが、毎年悲しいお別れ等で1人暮らしになるケースもあります。

 当組合ではコミュニティを深める行事として、毎年前庭で行う夏祭りと、日帰りバス旅行を実施してきました。

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4 むすび

 当組合は、今や高齢者マンションと言えるでしょう。

 当組合の役員も、大半が65歳以上ですが、若手の居住者が仕事を理由に役員を辞退するのが大きな理由です。

 しかし、これから10年先、20年先の未来像を考えると、建物の老朽化については建替えであれ、売却やその他の方法であれ、対策を進めるための組合員の合意形成には時間がかかります。

 これらの再生方法のなかには、高齢居住者にとって辛いものもあるでしょう。

 どこにポイントを当てて進めて行くべきか、 早く論議の場所を作りたいと考えています。

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                 宮の森グランドハイツ管理組合法人(札幌市) 理事長 伊沢 昌太郎

(岡管連から)

 上記の下線部は、いわゆる『限界マンション』と言われるものです。

 これまでもマンションの『2つの老い』について取り上げてきましたが、上記の「むすび」にもありますように、『組合員の合意形成』つまり、民主主義による『管理組合としての意思決定』ができなくなる結果、管理組合が機能不全に陥る恐れがあります。

 そのようなマンションは、『スラム化マンション』になってきます。