都会の限界集落/山陽新聞(4・13)より

【二つの老い】

 高度経済成長期の住宅需要を支えた団地も、ある時期に一斉に移り住んできた住民が今では高齢化し、建物も老朽化してきている(『二つの老い』)。中でもマンションを含めた集合住宅の高齢化が深刻になっている。この現象は、『都会の限界集落』(注)とも呼ばれている。

(注) 限界集落とは、過疎化などで人口の50%以上が65歳以上の高齢者になって、冠婚葬祭など

   社会的共同生活の維持が困難になっている集落を指す。

【自治会】

 約30棟に3千世帯以上が暮らす都営団地「戸山ハイツ」は、戦後の復興住宅が1968年以降に集合住宅へと建て替えられたものである。その後、時は過ぎ、子供たちは独立したこともあり、自治会の活動は、停滞している状況である。

【孤独死】

 団地の中のある棟は、約50世帯のうち半数以上が70歳以上の世帯で、人口の半数以上が65歳以上という点では、まさに、限界集落の定義に当てはまる。

 そんな中、孤独死の不安は大きく、別の棟では、亡くなってから発見されている。行政との連携に加え、希望する世帯から予備に鍵を預かるなど団地の自助努力で、なんとか防ごうとしているが実情である。

【今後の取り組み】

 『長く続く町づくり』を目指して、今後、一層高齢化進むことを念頭に、行政、民間等を含めた、より長期的な視野で居住の在り方を見直す必要がある。

2014年4月21日 | カテゴリー 二つの老い