マンションで相次ぐ幼児のベランダ転落事故。対策は?(下)

【足がかりの高さの目安】

 『足がかり』とは、幼児が登ってしまう可能性のある足場を指し、目安は、高さ65センチまでとなります。65センチ以上となると反対に幼児は登りにくくなります。

 なお、幼児にとって安全な高さの目安は、80センチといわれています。足がかりがある場合は、そこから80センチ以上の手すりがついていることを確認しましょう。

【手すりの高さの基準】

 建築基準法で定められている『手すりの高さ1.1メートル』という基準は、大人が寄りかかっても安心できる高さの基準です。たいていの高層マンションでは、さらに安全性を高めるために1.2メートル~1.3メートルの高さの手すりを設置している物件も見かけます。安全性では優れますが、その分、眺望が削られますので、高さの設定は難しいところです。

【幼児の落下事故を防ぐために】

 高層マンションは、大人にとっては眺望が得られる魅力の多い住まいかもしれませんが、幼児の落下事故が相次ぐ背景には、手すりの形状の不備といったハード面より、危機管理が徹底されていないこと(ソフト面)が原因のケースが多く見られます。

 繰り返しになりますが、高層住宅に住まう時は、かわいい子どもの安全のために、バルコニーに足がかりを作らない、なるべくモノを置かない、決して子どもを一人にしない、目を離さないといった覚悟が必要です。

 子どもがおもちゃなどを下に投げ落として他人にケガをさせる事故も報告されていますので、そういった事故を予防するためにも、バルコニーや窓周りに足がかりや投げやすいものがないか、早速チェックしてみてくださいね。          *井上 恵子著

 

(岡管連から)

【子どものための「四ナイ」厳守】

           一 足がかりを作らない

           二 モノを置かない

           三 一人にしない

           四 目を離さない

 幼児のベランダ転落事故が起こらないようにするためにも、管理組合はその危険性を十分に認識し、また居住者に対してその周知を図る必要が出てきます。

 特に、マンションのベランダは、専用使用権のある共用部分であることもあり、マンションでひとたびそのような転落事故があると、建物全体の資産価値にも影響及ぼしかねないこともあり、管理組合としても幼児のいる住居には、注意喚起する必要があるだろう。

 そのためにも、管理組合としては、高齢者等を含め、居住者名簿を作成し、かつ毎年更新し、その管理と把握を行っていく必要があるでしょう。

2014年9月07日 | カテゴリー 事故防止